新しいクレジットカードを入手し、キャッシュレス生活をさらに追求することにしました。
こんばんは、明日からGW突入の石谷玲( @R_I )です。
ちょっと今回の記事、本編長すぎるので前書きは割愛します。
今回は久し振りのキャッシュレス生活特集の続きです。
新しいクレジットカードを入手しました。
それがアイキャッチに載せているSPGアメックスという、アメリカン・エキスプレスの提携カードです。
SPGアメックスとは
そもそもSPGとは
国際的なホテルチェーンのひとつにスターウッド(ホテル&リゾート)があります。
シェラトンやウェスティンなどがスターウッドのグループです。
そのグループ共通のリワードシステムがSPG(Starwood Preferred Guest)なのです。
SPGのホテルに泊まる度にポイントが貯まり、ポイントが一定のレベルをクリアした顧客は上流顧客として優待する、というのがリワードシステムです。
航空会社ではよく見かけるシステムですが、これのホテル版がSPGなのです。
また、SPGとは別にマリオットホテルもリッツカールトン等を含めた独自のホテルチェーンを形成しているのですが、2016年にマリオットがSPGを買収。
現在ではSPGとマリオットが統合され、世界最大のホテルチェーン(の一部)となっています。
普通のアメックスゴールドと何が違うの?
このSPGアメックスはカードのグレードで言うとアメックスゴールド相当となっています。
細かい付帯特典の違いはありますが、最も大きな違いはポイントシステムです。
アメックスゴールドはアメリカン・エキスプレスのプロパーのカードなので、アメリカン・エキスプレスのポイントシステムであるメンバーシップリワードのポイントが利用額100円=1ポイントで貯まります。
それに対し、SPGアメックスは前述のSPGのポイント(スターポイント)が利用額100円=1スターポイントで貯まります。
つまり、クレジットカードを使う度にホテルのポイントが貯まるのです。
ちなみにアメリカン・エキスプレスのメンバーシップリワードも、SPGアメックスのスターポイントも、事実上有効期限がありません(メンバーシップリワードは一度ポイント交換が必要、スターポイントはSPGアメックスで決済している限り無期限)。
ANAやJALのマイレージは有効期限があります。
もう一つ、忘れてましたが、SPGアメックスは所有しているだけでSPGのゴールドプリファードゲストの資格が与えられます。
ANAのスーパーフライヤーズカードが、持っているだけでスターアライアンスのゴールド資格が与えられるのと同じですね。
なんでホテルのポイントなんか貯めるの?
でも、あれ?貯めてるのはANAのマイルでは?余計な事をしたらマイルが貯まりにくくなるのでは?
実は、このSPGのスターポイントそのものに秘密があるのです。
SPGのスターポイントは、ANAどころかJALや様々な航空会社のマイレージに交換可能なのです。
一例を書くと、
- ANA 1スターポイント=1マイル
- JAL 1スターポイント=1マイル
- ブリティッシュエアウェイズ 1スターポイント=1マイル
- デルタ航空 1スターポイント=1マイル
- アメリカン航空 1スターポイント=1マイル
- アシアナ航空 1スターポイント=1マイル
- エミレーツ 1スターポイント=1マイル
などなど。
つまり、ANAだけでなく、使う航空会社に合わせてマイルを交換し使うことができるのです。
勿論SPGのグループホテルの無料宿泊などにも利用できます。
なお、スターポイントは利用額100円につき1スターポイント。
つまり、ANAやJALだと100円使うごとに1マイル付与される計算です。
結構還元率の良いレートです。
さらに、あることをするともっとレートが凄いことになります。
それは、20,000スターポイントを一気にマイルに交換すること。
ボーナスとして5,000マイルが加算され、20,000スターポイント=25,000マイルに交換することができます。
素晴らしいレートになりますが、20,000スターポイント貯めるには利用額200万円相当となるので注意が必要です(SPGにはスターポイントそのものを買うというシステムまであるので、足りないスターポイントは購入して無理矢理20,000スターポイントに乗せるという力業まであります)。
このようにSPGはスターポイントという非常に自由度が高くレートも良いポイントシステムを持っているので、そのスターポイントが勝手に貯まるSPGアメックスに注目し入手した訳です。
SPGアメックスの入会特典・継続特典は?
ANAカードみたいに入会したり年会費を払って継続するとボーナスマイルが付与されたりとかはありません。
SPGアメックスの入会特典・継続特典はこれだけです。
- 入会後3ヶ月で利用額10万円到達したら10,000スターポイント付与
- 継続時に無料宿泊特典
ちなみに10,000スターポイントは既にSPGアメックスを持っている人から紹介されて入会した場合、12,000スターポイントに増額されるようです(ほんのちょっと前まで17,000スターポイントでした)。
継続時の無料宿泊特典はかなりグレードの高いSPGのホテルにも無料で泊まれるもので、これだけで年会費の元が取れると言う人もいます。
ただし、継続特典なので、初年度は付与されません。
また、年会費も31,000円(税抜)と一般的なクレジットカードのゴールドカードよりも高額なので、その点も注意が必要です。
アメックスはアメリカン・エキスプレスコンタクトレスという非接触IC決済手段が標準装備
これは僕が個人的に期待している事なのですが、現在発行されているアメックスのカードはカード表面(裏面もかな?)にこのマークがあります。
これはアメリカン・エキスプレスコンタクトレスがこのカードで使えますよ!というサイン。
難しいことは説明を避けますが、EMVというセキュリティに優れた仕様がクレジットカードのICチップの決済にありまして、それの非接触バージョンを利用することで、非接触IC決済でもセキュリティの高い決済が可能になるという技術があるのですが、その応用例のひとつがアメリカン・エキスプレスコンタクトレスです。
簡単に言うと、SuicaやQUICPayみたいに自分でリーダーにカードをタッチすることで決済ができる訳です。
こうすることで、店員にカードを預けずに済み、カードの番号を知られることで不正に利用されることを防止できます。
このような技術はVISAやJCBなどにもあるのですが、日本ではSuicaやQUICPayが先に普及したこともあってなかなか使える店舗が増えていないのが現実です。
ですが、マクドナルドで使えるようになったのを皮切りに、大手コンビニでもそろそろ利用できるようになるとの話があります。
非接触IC取引が普及することで、より安全に安心してクレジットカードを使える様になる訳です。
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場合によってカードを使い分けよう
他にもカードを数枚携行
そもそも、僕が既にクレジットカードを数枚持っていて、その中でもメイン、サブ、サブのサブと3枚、それとQUICPayを携行していることはこちらのエントリで紹介しました。
SPGアメックスを発行するまでのメインカードはANAスーパーフライヤーズカードゴールドでした。
また、サブのカードはANA-VIEW-Suica-VISAカード、第3のカードで三井住友ワンズカードを使っています。
国際ブランドとしては、JCBを1枚、VISAを2枚所有し使用していることになります(但し、三井住友ワンズカードは三井住友銀行のキャッシュカードとしてしか使用してません)。
今回、新たにアメックスのカードを取得したので、国際ブランド3つをカバーできるようになったんですね。
日本ではアメックスしか使えない場面というのはほとんど無いのであまり意味が無いのですが…(コストコもMASTERに変わっちゃったしね)。
アメックスよりも他のカードの方が良い例
クレジットカードが使えるお店の中には、特定のカードを使うとポイントが多めに付いたり、普段は付かないポイントが付くサービスがあったりします。
ポイントを効率的に貯めるには、ポイントが分散しないよう使用するカードを少数に絞ることが大事ですが、1枚だけではこのようなカードごとの恩恵に預かることができません。
従って、僕は場面によってSPGアメックスとANAスーパーフライヤーズカードゴールドとANA-VIEW-Suica-VISAカードとを使い分けています。
具体的にはこんな感じ。
- セブン&アイ(セブンイレブン等)→QUICPay
セブンイレブンやイトーヨーカドーでは無敵の決済手段があります。
これは先ほどのエントリやこのエントリ
にも書いたのですが、これです。
ANA QUICPay+nanaco。
これを使うとJCBのポイントにANAのマイルにnanacoポイントまで貯まるというポイント3重取りが可能になります。
クレジットカードを預けたりせずにリーダーにタッチするだけだから、超便利だし安全性も高い。
何も考えずに「QUICPayでおねがいします」と言ってしまいます。
- スターバックスの入金→ANAスーパーフライヤーズカードゴールド
スターバックスコーヒーはANAカードマイルプラスの加盟店です。
スターバックスでANAカードを使う方法は2通り。
スターバックスカードへの入金(チャージ)にANAカードを使うと100円で1マイル付与されます。
また、特定の店舗でレジでの決済にANAカードを使うと200円で1マイル付与されます。
付与される店舗はこちら。
個人的にはスターバックスリワード(最近始まったスマホアプリでのポイントシステム)を貯める意味でも、スターバックスカードへの入金でマイルを貯める方をオススメします。
付与率も高いしね。
- 楽天Edyのチャージ→ANAスーパーフライヤーズカードゴールド
楽天Edyにクレジットカードでチャージしてポイントが貯まるのは楽天カードの特権なのですが、実はANAカードでもマイルが貯まります。
楽天EdyへのチャージはJCBのポイントの付与対象外ですが、代わりにANAマイルが200円1マイル貯まります。
また、その楽天Edy機能付きANAカードで楽天Edy決済した場合、これまた200円で1マイル貯まります。
ANAでマイルを溜めている人は、是非楽天Edyにも注目してみて欲しいと思います。
僕はルノアールでの決済で楽天Edy使ってます。
ルノアールはどの店舗でも電源確保できるしWIFIもあるのでノマドに便利。
- Suicaのオートチャージ→ANA-VIEW-Suica-VISA
同じ電子マネーでも交通系のSuicaの場合はちょっと事情が特殊です。
まず、Suicaの形態によってクレジットチャージできるカードが限られています。
モバイルSuicaであれば多数のカードを使うことができますが、僕が使っているSuica定期券や通常のSuicaであれば、クレジットチャージはJR東日本で発行しているVIEWカードに限られてしまいます。
また、クレジットチャージでポイントが貯まるカードもVIEWカード含む一部のカードに限られてしまいます。
そこで、ANA-VIEW-Suica-VISAカードの出番。
不思議なことにこのカードを使うと、鉄道会社の電子マネーであるSuicaをクレジットチャージして航空会社であるANAのマイルが貯まるのです。
本当はこのANA-VIEW-Suica-VISAカードそのものに定期券機能を載せてくれれば、わざわざSuica定期券を別に持つ必要は無くなるんですけどね(ANAではない通常のVIEWカードでは可能)。
それだけが残念です。
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特異なポイントシステムのSPGアメックスでキャッシュレス生活がどう変わる?
というわけで駆け足でSPGアメックスとスターポイント、僕なりのカードの使い分けについて書いてみました。
実際、このカードが必須になる場面はないと思います。
今まで通りJCB使えば良いじゃんと言う意見はあるでしょう。
でも、スターポイントの自由度の高さは他のクレジットカードのポイントシステムには無い魅力です。
使いこなせるか分かりませんが、試してみる価値があると僕は思っています。
なお、改めて書きますが、SPGアメックスの年会費は31,000円(税抜)です。
何も使ってなくても持ってるだけで毎年3万円以上持って行かれるクレジットカードです。
もし興味を持たれた方は、その辺まで熟慮した上でご検討を。
それでは。
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