なかなか僕のスタイルにしっくりくる万年筆を手に入れました
筆記具の中では万年筆が圧倒的に好きな僕、石谷玲( @R_I )ですが、ちょっと前に万年筆を1本買いました。
ディプロマットのエクセレンスAエバーグリーンゴールド(細字)。シックな深緑のボディに引き込まれた。ディプロマットなんて、オーナー日本では多くないと思うのでオンリーワン感も半端ない。14金のニブだけど僕の強い筆圧でもしなやかに追従してくれる。
— 石谷玲💳️✈️📱🍜✒️🚴Blog書いてる人 (@R_I) 2019年9月5日
なお富士そばで開封するレベルのペンではない。 pic.twitter.com/utl471gIJg
買った万年筆はディプロマット(DIPLOMAT)というドイツの会社の万年筆。
筆記具としては安くない値段ですが、割と僕の嗜好と言うかスタイルに合致するポイントの多い万年筆だなと感じてます。
今回は、僕の愛用万年筆の一本に追加されたディプロマットの万年筆、エクセレンスA2(ツイートではエクセレンスAと書いてますが、正式にはエクセレンスA2らしい)をご紹介します。
僕のスタイルと似た傾向のある方がいらっしゃるなら、是非検討してみては如何でしょうか。
- ディプロマットはドイツの老舗文房具メーカー
- エクセレンスA2は14金のニブだがニブが硬め
- 筆圧が強くても線が太くなりにくい
- ボディのグリーンが鮮やか
- 柔らかいニブが苦手な万年筆ファンにオススメ!
ディプロマット エクセレンスA2エバーグリーンゴールド(F)
ディプロマットというメーカーについて
ディプロマットはドイツの老舗文房具メーカーです。
しかし、日本で本格的に商品展開が始まったのはかなり最近で、「趣味の文具箱」によると2015年から。
なので現時点ではあまり有名なメーカーではなく、Webでもあまり情報が多くありません。
そのディプロマットの万年筆のラインナップの中でも高級路線の一つが僕が買ったエクセレンスA2です。
僕はメーカー名は知っていましたが実物を見たことがなく、国立の金文堂さんに別の万年筆を見に行った際に、僕の傾向だとこれがいいとおすすめされ、試筆して即決で購入したという経緯で入手しました。
エクセレンスA2のOKポイント
僕がこの万年筆を買った理由をいくつか挙げたいと思います。
- 14金のニブで紙の当たりが柔らかい
さすが金ペン。
当たりが柔らかいのでサラサラっと筆記することができます。
書いててとても心地よい。
最近は鉄ペンでも金ペンに迫る書き味の万年筆も発売されてますが(たとえばプラチナのプロシオンなど)、書き味の良い金ペンは手元に1本置いておきたくなります。
- ニブが硬めでインクフローも潤沢すぎず、筆圧が強くても線が太くなりにくい
僕みたいに筆圧が強い人は、本来万年筆を使うのは向いていないものです。
筆圧が強いと線が太くなり易く、うまくコントロールできないためです。
なのでそういう人は比較的硬い鉄ペンを求める傾向にあります。
しかし、ディプロマットの万年筆は金ペンながらニブが硬めで、筆圧が強くてもうまく太さをコントロールする事ができます。
線幅がF(Fine、細字)のニブでインクフローが潤沢すぎないことも線が太くなりにくい要因の一つだと思います。
なお、余談ですがインクはヨーロッパ規格のカートリッジが使えます。
僕が購入した金文堂さんがコンバーターを付けてくださったので、購入から一貫して僕はボトルインクをコンバーターで吸入して使っています。
- ボディのグリーンが鮮やか
自他ともに認めるグリーンマニアの僕です。
緑色のアイテムはそれだけで僕にとって価値があります。
そんな僕が一目見ただけで惹かれた、このエクセレンスA2エバーグリーンゴールドの気品。
鮮やかな深緑のボディに、ラグジュアリーな黄金色。
華がありながらも嫌みにならないカラーリングが僕には心地よく感じました。
- インクフラワーのアイコンが刻印されたバイカラーの大型ニブのオンリーワン感
僕はみんなが使っているような定番品よりは、自分だけが持っているという様なオンリーワンなアイテムを好む傾向があります。
日本ではあまりメジャーではないメーカーであるディプロマットですが、特徴的なのが、この大型ニブ。
一般的な万年筆のニブより大きいバイカラーのニブで、しかもディプロマットのブランドアイコンであるインクフラワーが刻印されています。
ボディとは違い、他人には見えにくい控えめな特徴ですが、実際に手に持って書いている本人に強くアピールする、所有欲を満たしてくれる万年筆なのです。
- クリップがスプリング式
細かい話になりますが、エクセレンスA2のクリップは、クリップ自身が撓んで挟む方式ではなく、ヒンジ部にスプリングが入っていて、スプリングの力で挟む方式です。
僕が以前所有していた文房具だと、ラミー2000の万年筆がスプリング式のクリップでした。
無理な方向に力が加わってもスプリングが開いて力を逃がしてくれるのでポケット等の生地を傷めにくい印象がありますが、どちらかというとオンリーワン感を強めてくれる特徴かもしれません。
エクセレンスA2のNGポイント
次に、この万年筆を買うときに悩んだ点を挙げたいと思います。
- 高価
僕は万年筆を嗜好品ではなく実用品だと考えています。
ですので、高価な万年筆をコレクションしようとはあまり考えません。
このエクセレンスA2は定価で4万円と、筆記具の実用品としてはかなり高価な部類。
なので非常に悩みました。
- キャップを胴尻(尻軸)にポストできない重量バランス
僕は万年筆は筆記時にキャップを胴尻(尻軸)に刺す(ポストする)癖があります。
僕にとっての万年筆は実用品だと書きましたが、万年筆を持ち歩いて使うときに、キャップを胴尻に刺しておかないとキャップをなくしてしまうという懸念もあります。
このエクセレンスA2は、ボディもキャップも結構重いです。
その重いキャップを胴尻に刺すと、あまりに荷重が後ろに移行してしまい、はっきり言って書きづらいです。
購入した国立の金文堂さんでも、このモデルはキャップをポストしないものですと言われました。
確かにキャップを付けずに書くとバランスがよく万年筆の重みだけで書けます。
今までそういう習慣がなかった僕にとって、このスタイルを定着できるか不安がありました。
- キャップが嵌合式で密閉性に不安
僕の今までの経験上、安価な万年筆=嵌合式のキャップで密閉性に難あり(インクが乾きやすい)、高価な万年筆=ネジ式のキャップで密閉性がよい(インクが乾きにくい)と思いこんでいました。
ところがこのエクセレンスA2は、安価な万年筆と同じく嵌合式。
それでも他の万年筆と同じレベルで乾きにくいとのこと。
あまり心配はしなくてもいいかもしれませんが、飛行機に乗るときは少し怖いので、別の万年筆(ジャパニーズアイドロッパー方式のOPUS88 PICNIC)を持って行き、エクセレンスA2はお留守番かなと考えてます。
OPUS88 PICNICに関してはこちらの記事で書いてます。
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柔らかいニブが苦手な万年筆ファンは是非試してみて!
とまあ、色々考えてみて、それでもこのエクセレンスA2の魅力が勝り、即決で購入を決断しました。
購入以降、主に職場で会議やタスク管理のメモ書きにエクセレンスA2を使用しています。
まだ使用開始から日が経っていないので、完璧な書き味とまでは行っていませんが、それでももっと自分に合う万年筆に育てていく楽しみは感じています。
先程も書きましたが、本来筆圧が強い人はあまり万年筆を使うには向いていません。
しかし、このディプロマットのエクセレンスA2なら筆圧が強い人でも細い字が書けて、しかも金ペンの書き味が楽しめます。
なんて贅沢な、かつ実用的な万年筆!
僕と同じ悩みを持っている人は、是非取扱店を見つけてディプロマットの万年筆を試してみては如何でしょうか。
うん、最高。
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いしやさんの文房具まとめ
実は文房具マニアでもある僕、石谷玲が買った文房具をこちらでまとめてご紹介します。