架空自転車旅行社「ひとつな」

本業会社員の兼業ブロガーです。興味を持っていることは、キャッシュレスな生活、旅、デジタルガジェット、グルメ、自転車(折りたたみ自転車、ロードバイク)、ライフスタイル(VAPE、文房具など)など。このブログはそんな多趣味なアラフォーの僕、石谷玲(いしやれい)が運営する『じぶんメディア』として、興味を持っている物全てに対して実際に体験したことを全方位で情報発信していく超・雑記ブログです。

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僕の愛用する緑の万年筆4本【DIPLOMAT,OPUS88,PELIKAN,PILOT】

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諸君、私は緑色が好きだ

諸君、私は万年筆が好きだ

諸君、私は緑色の万年筆が大好きだ

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僕のお気に入り緑色の万年筆4本をご紹介します。

先日、僕がたまに行く表参道の文房具屋さんのブングボックスさんがこういうキャンペーンをTwitterでやってました。

これに僕がこういうツイートを投げてみた。

どの万年筆も僕にとってお気に入りの1本で、それぞれに良いところがあるんだけど、140文字のツイートでまとまる訳も無し。

と言うことで、この記事にまとめてみようと思う。

それぞれの1本の僕のお気に入りポイントを書いてみたので、万年筆大好きな文豪の皆さんも、ボールペンやシャーペンを使ってるけど万年筆もちょっとばかし気になるなーというヤングマンもさあ立ち上がれよ! 

1.DIPLOMAT ExcellenceA2

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ちなみに、この記事で書いたこれ。

www.hito-tsuna.com

改めてこの1本の良さを語ってみよう。

購入情報

  • 購入店舗 くにたち金文堂

  • 購入金額 37,800円(税込、現在は定価税込44,000円)

硬めの14金ニブで筆圧強い僕でも筆跡に綺麗な強弱が付く

ニブってのは万年筆のペン先の部分のことなんだけど、一般的に、金で作られたニブはスチールで作られたニブよりも柔らかく、撓む。従って、筆記する紙に対する引っかかりが少なく滑らかに書けると言われている。

僕は基本的に金ペン(金ニブの万年筆)の方が好きだけど、あまりにニブが柔らかい万年筆は逆に筆圧の制御が難しく線がグニャグニャに歪む。スチールニブのペンは紙への引っかかりがストレスになることがあるけど、その代わり撓みが少ないから安定して細い線が引けるし金ペンに比べて安価で使い倒せる(強弱の付かない線が良いと言っている訳では無い)。

このディプロマットのエクセレンスA2は金の含有量が18金よりも低い14金を使用している。しかしそれでも金ペンとしての筆記の滑らかさを失っている訳ではなく、更に金ペンにしては硬めで撓みが少ないので僕みたいな筆圧強い人にはちょうど良く線に綺麗な強弱が付いてくれる

何も考えずに書いてるだけで格好良い字が書ける。悪筆の僕にはピッタリの万年筆なのだ。

大きめニブとズッシリ重く、暖かみがあるグリーンのボディに高級感

万年筆に馴染みのない人に「万年筆を想像してみて」と言うと、だいたいの人がペンの先にデッカい菱形のニブの付いた高級感のあるペンを想像すると思う。ニブこそが万年筆のアイデンティティなのだから当然だけど、僕が挙げた4本の中で一番それに近いのがこのディプロマットのエクセレンスA2だと思う。

また、ディプロマットのエクセレンスA2のボディは真鍮製でズッシリと重みがある。樹脂製で軽いペンに比べて携帯性は劣るけど、実際に手に持ってみるとその重みに高級感を感じると思う。

もう一つ高級感を感じるのが、そのボディの塗装。僕が持っているエクセレンスA2は「エバーグリーン ゴールド」という名称が付いている。ゴールドはともかく、このエバーグリーンの名称の元となっているボディのグリーンが明るく暖かみのあるグリーンなのだ。この色味は他のペンではほとんど見ることのできない色で非常に気に入っている。

万年筆=コレクション目的ではなくガシガシ使い倒せる実用的なペン、である僕が唯一高級感を求める万年筆がこのディプロマットのエクセレンスA2なのではないだろうか。もちろん、だからといって置物にする気はサラサラなく、Zoom会議の傍らに置いていたり、手帳にバネ式のクリップを挟んで外に持ち出しもするメインの一本としている。

2.OPUS88 PICNIC

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この万年筆も既に記事で書いてたり。

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購入情報

  • 購入店舗 BUNGUBOX表参道店

  • 購入金額 14,000円前後(税込)

透明のスケルトンボディが単純に格好良く、日本では珍しいアイドロッパー方式

僕はこういう透明スケルトンのアイテムに滅法弱い。ゲームボーイカラーもワンダースワンもゲームボーイアドバンスもシースルーのスケルトンモデルを買った。もし僕がエレキギターをやるとしたら、クッソ重いと分かっていても透明アクリルのエレキを買いたい。そんな厨二病の僕がこの万年筆を店頭で見かけてビビッと来て衝動買いしてしまった。もう説明無用の格好良さではないか。

また、なんとこのOPUS88 PICNICはインクの補充方法が吸入式でもカートリッジ式でもなくアイドロッパー方式なのだ。ボディがパカッと開き、そこに直接インクをスポイトで移し入れる。何という原始的なスタイル。しかしこの日本ではあまり見ないギミックがまた人と同じ物を持ちたくない厨二病の僕好みなのだ。

ちなみにボディの尻に吸入式のようなねじ切りがされてるけど、ここを締めているとたっぷり入れたボディのインクがペン先に供給されず、開くとインクが供給される。なので移動時等インクがペン先から大量に漏れるのを防止できるというギミックもある(ペン先に既に入り込んでる少量のインクは漏れる可能性あり)。飛行機に持ち込んでも大丈夫。

スチールニブだけど引っかかりがなくスルスル書ける

スチールニブの割には全然紙に引っ掛からず、スムーズにスルスルとペンが動く。勿論スチールなので硬さがあるけど、筆圧の強さを巧く吸収してくれていてストレスを感じない。BUNGUBOX表参道店さんで試筆させてもらって購入したけど、まさに僕のための一本だった。

最初は書き始めにインクが乗らないストレスがあったけど、書いてるうちにいつの間にかその現象がなくなった。僕のスタイルにニブ(というかペンポイント)が削れて馴染んだのかも知れないけど、これに気付いた時に僕のこのペンに対する愛情が更に高まったのは言うまでも無い。これが万年筆を育てる楽しさ。

スチールニブだし高級感の欠片もない万年筆だけど、気軽に手に取れる友のような一本だ。

3.PELIKAN スーベレーンM400

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この記事で書いた万年筆なんだけど、後述する通り今持っているのはこれではなく2本目。

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購入情報

  • 購入店舗 立花商会(アメ横)

上の記事を書いた時買ったお店は立花商会ではなくアメ横のダイヤストア(既に閉店)、今持っているモノは2本目。両方のお店とも在庫のニブの多くを試筆させてもらえたし、かなり大幅にお安いお値段で購入できたので、アメ横で万年筆買うのはオススメ。

  • 購入金額 28,000円前後(税込、当時の定価の3割引程度)

小ぶりで軽いボディで携行性抜群、実用性もバッチリ

これの良いところは何と言ってもボディが軽く小さいこと。上に書いたディプロマットのエクセレンスA2の対極に位置する万年筆で、とにかく携行性と実用性に優れている(エクセレンスA2に実用性がないと言っている訳ではない)。手帳や胸ポケットに挿していても違和感がないし、ポケットに放り込んでいても邪魔にならない。

実用性は、小ささ軽さに加えて、半透明のセルロースアセテートのボディからインクの残量が視認できるコトも大きい(ボディの色によって見やすさは大きく変わる)。また、ねじ式のキャップだがキャップを半回転するだけで外せる点も素晴らしい。「書こう!」と思った時に書くまでのストレスを極力排除してくれている

14金ニブに潤沢なインクフローが書いてて気持ち良い

ペリカンのスーベレーンが色んな人に愛されている理由のひとつがインクフローの潤沢さ。インクフローとはペン先からインクがどれだけ出やすいかと言うこと。インクがドバドバ出てくれるとヌラヌラとした書き味になって、これぞ万年筆!という楽しさがある。それを体感しやすい万年筆こそスーベレーンと言うことだ。

ただ、インクフローが良いと言うことは、インクが他のペンよりも多く紙に乗る、つまり筆記した線が太くなる傾向になると言うことでもあるし、紙に乗ったインクが乾きにくくなると言うことでもある。実際、スーベレーンは他のペンに比べて線が太い。僕が使っているスーベレーンはEF(極細)のニブを使っている。でも書いてみると明らかに他社の万年筆より線が太く、国産メーカーのM(中字)に匹敵する太さにまでなってしまう。インクの乾きにくさはインク側でもある程度カバーできるけど、線の太さは制御するのは難しい。特に僕のような筆圧の強い人間には、細かい字を書きがちな手帳に書く文字が太くなってしまうデメリットを覆い隠すことができない。

それでもモビリティに優れ、万年筆ならではの書く時の楽しさを享受できるメリットは非常に大きい。信頼の置ける一本なのだ。

4.PILOT キャップレスデシモ

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こちらの万年筆の記事はこれ。結局全部既にブログに書いてたよね(笑)

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購入情報

  • 購入店舗 銀座伊東屋

  • 購入金額 18,000円(税抜、コンバーター400円・税抜)

ノック式なので片手で気軽に書き始められる

キャップレスの最大の特徴がノック式であること。万年筆の欠点と言えばキャップを付けずに放置するとものの数分でペン先が乾き書き始めが掠れてしまうこと。最悪、乾いたインクがペン先に固着してしまい、書けなくなる。だからほぼ全ての万年筆はペン先を密閉できるキャップ式だ。

書き始めにわざわざキャップを開けずに済むノック式ボールペンはどういう構造になっているかというと、穴の開いたペン軸の中にセットされたリフィルを、書く時にノックして穴から押し出しているだけ。凄く簡単な構造。だからこれを万年筆でやろうとするとノックする前からペン先が乾く。

キャップレスは、書き終わってノックすると密閉構造内にペン先を仕舞い、書き始めにノックする度に密閉構造からペン先を送り出す仕組みになっている。こうしてキャップ式の利点とノック式の利点を両立した万年筆が誕生した

ギミック大好きな僕の心をくすぐる万年筆じゃないですか。

18金ニブだけど硬めでボールペンのような感覚

多分僕が挙げた4本の中で、一番筆記用具として使いやすいのがこのパイロットのキャップレスだと思う。上に挙げたノック式だからと言う点もそうだけど、何よりこのキャップレスは「万年筆だから」と意識せざるを得ない点が本当に少ない。

今回挙げた4本の中で一番金の含有量が高い18金のニブにも関わらず、小さめのペン先でしなる部分が少ないため、万年筆らしからぬ硬い書き味になっていて、実にボールペンのような感覚。更に、クリップを挟むようにして持つと常にニブの向きが合うように作られていて、全く向きを気にせずに書き始めることができる。インクフローも控えめだが十分なので、線が太くなるコトもインク溜まりを気にするコトもほとんどない。

万年筆に抵抗のある人の懸念点をひたすら潰した、万人に使えるペンだと言える。逆に言うと万年筆らしい楽しさはあまりないペンと言うことでもあるが、使いやすさは正義。気が付いたらよく選んでいる一本だ。

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まとめ

ここで挙げた4本、どれも僕にとっての訴求点が異なり、その時の気分で使うペンを選ぶようにしている。1つのアイテムで複数の種類のモノを使っていると、どうしてもその中で無意識に優劣を付けてしまい、「劣」のアイテムは次第に使わなくなってしまうのだけれど、僕はこの4本に優劣を付けることができないでいる。つまり、全ての万年筆が僕にとっては一軍のプレイヤーであり、「一番」のアイテムなのだ。こういうモノは本当に貴重だと思う。僕が万年筆沼に沈んでしまった理由がよく分かる。

ちなみに、万年筆沼は更にインク沼にも繋がっている。敢えてほとんど書かなかったが、僕は今回の万年筆4本全てボトルインクからインクを補充して使っている。スーベレーンは直接吸入できるし、エクセレンスA2とキャップレスデシモはコンバーターを装着し吸入している。OPUS88 PICNICは前述の通りアイドロッパー方式で直接インクをボディにたっぷりと流し込んでいる。自分好みのインクの色味で万年筆を楽しめる。僕だけの一本が誰でも簡単にできあがる。これこそが万年筆を使う醍醐味なのだ。

値段が高くて面倒くさくて、ディジタル時代に反するアイテムだと思わずに、是非是非安い万年筆で良いので一度万年筆を使ってみてほしい。パイロットkakunoやラミーサファリ、プラチナプロシオンのように、万年筆だけど安価でかつ品質も高いものもあって、初めての万年筆としてはめちゃめちゃオススメ。ノートPCを常に使いスマホも常時携帯している僕でも、思ったことを何かに出力する最強のツールが紙とペンだと今でも思っているし、スマホと同じように手帳とペンを常に携帯している。そんなペンにこだわりを持ち、オンリーワンのペンを使いたい。そう思い今まで色々使ってきた結果、僕にはオンリーワンが4本もできてしまった。興味があれば是非文房具店で見て、試筆してみてほしい。使ってこそ良さを感じられるし、真価は使い込んで初めて分かる。

いい相棒に出会えることを祈っております。

それでは。