冬コミで着用するアウターはかなり厄介
冬コミ皆様お疲れ様でした。
僕、石谷玲( @R_I )は今回の冬コミ(コミックマーケット97)4日間すべて一般参加でフル参戦しました(現在はサークル活動はお休み中なのです)。
前回のminaal Carry-onのエントリでも書きましたが、僕はコミケ遠征で持ち込む荷物を最小限に留めるようにしています。
そうするとかさばる冬場のアウターは枚数もチョイスも限られてしまいます。
しかも冬コミってのが厄介で、朝晩は死ぬほど冷え込むのに、昼の館内はかなり暑くなります。
レイヤードが効果的なのですが、実際に冬コミを体験した人なら分かると思いますが、暑いからと言って館内でアウターやトップスを脱ぎ着するのは死ぬほど面倒です。
なので脱ぎ着せずにアウターのジッパーを開くなどでオールマイティに全ての環境をカバーできるウェアの方がベター。
毎年毎年悩むのですが、僕は一昨年まで購入したユニクロのダウンを全てリサイクルに出してしまいました。
今年は新しくアウターを買い直したのですが、僕が選んだのは、先日再オープンした渋谷PARCOの中にあるセレクトショップ・アダムエロペが出しているモンスターパーカーでした。
冬コミで4日間モンスターパーカー着ていった感想を先に書いておくと、
- 朝の寒さは問題なし
- ジッパー全開にしても館内はやっぱり暑かった
- バッグいらずは本当に楽
- 表地の撥水機能は抜群で小雨なら問題にならない
- 総合的には良いチョイスだったと確信
感想の詳しい中身と「モンスターパーカーってそもそも何?」については下の記事を読んでみて下さい。
- 冬コミで着用するアウターはかなり厄介
- モンスターパーカー(モンスターパーカー型のダウンコート含む)
- モンスターパーカーのデメリットをカバーしたアダムエロペのモンスターパーカー(をリファインしたダウンコート)
- 冬コミで着てみてどうだったか
- お気に入りの冬用アウターが一枚増えました。
モンスターパーカー(モンスターパーカー型のダウンコート含む)
モンスターパーカーとは
アメリカ軍が実際に使用している被服システムにECWCS(Extended Cold Weather Clothing System、エクワックス、エコワックス)と言うモノがあります。
これは気温等の環境に応じてウェアを一意的に選択し、レイヤリングして着用するシステムです。
そのECWCSをさらに特殊部隊向けに改めたシステムがPCU(Protective Combat Uniform)。
そのPCUの中でも寒冷地用装備として使われるアウターであるlevel7のことを俗に「モンスターパーカー」と呼ぶのです。
米軍が実際に前線で使用している被服システムの中でも特殊部隊用であるPCUの、さらに寒冷地用装備であるモンスターパーカーが暖かくないはずがないのです。
モンスターパーカーの特徴
一番オーソドックスな、米軍納入品に近いのかな?ワイルドシングスのモンスターパーカーを例にとって特徴を簡単に説明します。
- 太ももまで隠れる長い丈
- ジャケットの上から羽織れる大きな身頃やアームホール
- 比翼仕立てで中に風の入らないフロントジッパー(ダブルジッパー)
- 首元にフードを収納
- 中綿は化繊(有名なのは後述するプリマロフト)
これだけでも防寒に特化した最強のウェアであることが分かると思います。
モンスターパーカーは今流行っているらしい
で、このモンスターパーカー、どうやら現在流行しているらしいのです。
メルカリ見ても沢山モンスターパーカーが出品されてます。
そう言えば、ふと立川駅のルミネの、ユナイテッドアローズのアイテムが掲示されているショーケースを見たら僕が着ているモンスターパーカーと同型のウェアが展示されていて、あれれ!と思った記憶があったのも確かでした。
「(ファッション)感度の高い人はモンスターパーカーをチェックしている」という言葉が先ほどのMBさんの動画にもありましたが、ファッション感度がゼロの僕ですら(防寒性の高さで、ですが)モンスターパーカー良いなあと思った位なので、やはり注目している人は多いのかも知れません。
(余談だけど僕が選んだモノが後々ブームになって、結果的にアーリーアダプター的な立ち位置だったことが極稀にあったりします。PDA(Zaurus)を今のスマホ的に使うこととかブロンプトン含む自転車とかVAPEとかキャッシュレスとか…)
モンスターパーカーのデメリットをカバーしたアダムエロペのモンスターパーカー(をリファインしたダウンコート)
通常のモンスターパーカーの問題点
でね、僕はこのモンスターパーカー、通常のモノだと致命的な問題が1つあると思ってます。
それは、
収納が致命的に少なく、ポケットの位置が高すぎる
他のECWCSのウェアとかでは割と収納能力の高いウェアがあったりするんですが、このモンスターパーカーのポケットはそれほど大きくないものが左右2つだけ。
しかも通常のアウターだと腰の位置にあるポケットが若干高い、胸と腹の中間くらいの高さにあるんです。
これが四十肩の僕には超絶使いづらい。
ポケットの位置が高いので腰ポケットのウェアよりも肩の関節をより動かさないとポケットに手を突っ込めません。
右肩の関節を動かすと超絶痛いです。
スマホを入れたり取り出したりするのも痛みを伴います。
やってられません。
そんな訳で、僕はいったんは
モンスターパーカーイラネ
ってなりました。
そこで見つけたのが大手セレクトショップの1つであるアダムエロペのモンスターパーカー。
厳密にはモンスターパーカーをリファインしたダウンコートなのですが、僕的にすげー素敵な点が山盛り夢がMORIMORIでしたよ。
お気に入りポイント1 ポケットが腰の位置の左右2つ&胸1つ&内ポケット左右2つ
収納能力が気に入らなかった僕にとっては嬉しいポイント。
通常のコートやジャケットには標準装備の腰の位置の左右のポケットがちゃんと付いてます。
容量も大きく、さらに雨が入ってこないようフラップ付き。
しかも内ポケットまでも両側2つ付いてる。
問題は何もありません。
問題なし!
オールクリアー!
ノープロブレム!
俺は一生どうでしょうします!
お気に入りポイント2 中綿がアライド社のダウンで軽い
実は米軍に納品される本物のモンスターパーカー、中綿がダウンではありません。
ダウンの8倍暖かいという化繊の素材、プリマロフトを使っています(最近の納入品はメーカーが違っててこれじゃないらしいけど同様の機能素材らしい)。
化繊の中綿の方が雨に濡れても保温能力を失わないとか洗濯できるとかメリットは大きいです。
僕、昔富士山に登山した時に夜中に豪雨になって登頂断念して下山する時にダウンが濡れて極寒の中死にそうになった思い出があります。
行動着にダウン使うなんて阿呆過ぎると今なら思えるのですが、当時の浮かれ○ンチの僕にはそんな知識は無かった!
よく生きてた俺!
そんな間抜けな事態を防いでくれる化繊中綿ですが、先ほど書いたプリマロフトの他にもHOUSTON製品など比較的安価なモンスターパーカーだと3Mのシンサレートとかも使ってますね。
ただ、やっぱり化繊は重い。
肩が凝る。
コミケだと色々会場で重たいモノが必要になってくるのです。
なのでアウターは軽くしたかった。
どうせ豪雨の中これ一枚で行動することなんて無いので、軽いダウンで十分だったんです。
このアダムエロペのモンスターパーカー、中綿がアライド社のハンガリー産マザーグース、700フィルパワー。
見た目よりずっと軽いです。
これはビックリする。
お気に入りポイント3 かなり暖かい、けどプックプクの見た目にならない
700フィルパワーの高品質なダウンを使っているのでしっかり断熱してくれて暖かいです。
間違いない真冬用アウター。
ですが上のアダムエロペのサイトの写真を見ても分かるように、意外と見た目普通のコートのようなスッキリとしたシルエット。
普通ダウンジャケットって着るとこうなるじゃないですか。
ただでさえ僕デブなのに、ホント自分でも見苦しい外見になる。
三段腹どころか藤井七段も真っ青の永世十段腹の僕ですが、さらにミシュランマンになってしまう。
なので、こういうステッチフルなダウンジャケットはあまり着たくなかったのです。
一時期ユニクロのシームレスダウンジャケットは大変お世話になりましたが、それでもやっぱりプックプク感は隠せなかったんですよね…。
そんな僕にはこのモンスターパーカーのシルエット感はメッチャ気に入りました。
お気に入りポイント4 意外とドレスライクなスタイル、ビジネスシーンでも格好良く決まる
モンスターパーカーってモッズコートみたいな見た目なので、カチッと着るのには合わないかなあと思っていたのですが、いざ会社に着ていっても意外と合います。
ワイシャツにニットの上に着ても割と合う。
多分さっきのMBさんの動画の中でも語られてるドレスとカジュアルのバランスが逆にワイシャツとニットのお陰でバシッと決まっているんだと思います。
ファッションセンス皆無だから、知らんけど。
ちょっと残念ポイント 首までジッパーを締めると変な格好に
このモンスターパーカー、首までしっかり締めると首筋からの風が入ってこなくてより暖かくなります。
でもね、見た目ちょっと変な格好になっちゃうんです。
僕の美的センスが酷いのかも知れないですが、シンプルなシルエットが逆に首元もすっきりしすぎていてちょっとかっちょ悪い格好かなと。
なので、寒くてジッパーを締める時は、首まで締めず襟はステンカラーコートみたいにして、首元にマフラーを巻くようにしました。
こっちの方が首元がシンプルになりすぎずマトモに見える気がするんですけど、如何でしょうか?
それともタオルを首に巻いて農作業やってるおっちゃん気味かしら。
冷たい風が入りそうな首元のスキマを埋めたいのでマフラーの先を中に入れてしまっているのですけど、出した方が良さげかな?
感想を教えて下さい。
冬コミで着てみてどうだったか
で、懸案の冬コミにこのアダムエロペのモンスターパーカーを着ていってどうだったかの感想をまとめますと。
朝の寒さは問題なし
これは予想通りでしたが、朝のクッソ寒い時間、夜食事に出る時のホテル周辺を歩く時も全然問題無く活動できました。
だいたい4度とか5度とかの時が多かったと思いますが、問題なしです。
ジッパー全開にしても館内はやっぱり暑かった
これも予想通りではあったのですが、館内は暑かったですね。
元々この時期は昼間は気温が上がるのですが、西館はともかく新設されて新しい空調システムが導入されている南館は寒くなかった!
暑い!
西館と南館との移動に外に出てる時が逆に心地よかったです。
バッグいらずは本当に楽
僕がコミケ会場で使うモノは、スマホ2台、モバイルバッテリー(ケーブル含む)、500円玉70枚突っ込んだアルミ製コインシリンダーとコミケ用財布(レシートやお釣り、紙幣を何でも突っ込む小型ポーチ)、ちょっとした待機時に延ばして腰掛けるSITPACK。
この辺を収納するのにわざわざバックパック等を背負って会場に向かっていたのですが、今回使う必要がありませんでした。
通話用スマホを胸ポケットに、コミケカタログビューアを入れたスマホは右側の腰ポケットに。
モバイルバッテリーとケーブルは内ポケットに、残りは全部左側の腰ポケットに。
あとは買ったモノを入れる紙袋さえあればOK。
バッグが要らないので移動がとっても楽でした。
表地の撥水機能は抜群で小雨なら問題にならない
今回の冬コミ、3日目(12/30)に小雨が降りました。
豪雨だとダウンが濡れるのが心配でしたが、小雨なら問題なし。
表地に東レのダーミザクスという素材を使っているようで、防水性、透湿性、低結露性、撥水性が期待できるみたい(ゴアテックスみたいな感じ?)。
確かにしっかり撥水してくれて、雨粒がしっかりと落ちてくれました。
ただ、このモデルは通常のモンスターパーカーには付属しているフードを省略しているので、完全にこれ一着で雨をしのげる訳ではないことには留意しないといけません。
総合的には良いチョイスだったと確信
暖かく収納が効くのはやはり絶大です。
ちょっと館内で暑く感じたので、中に着る物を調整した方が良かったかなとは思ってますが、それさえ解決できればかなり有効なウェアだなあと今回実感しました。
今年2020年の冬コミでもこれを着ていくかどうかは現段階では分かりませんが、是非今回のコミケで着る物で困った人はモンスターパーカー(できればオリジナルに忠実な物ではなくポケットの多いデザインのモノが吉)を試してみては如何でしょうか。
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お気に入りの冬用アウターが一枚増えました。
機能的な生地にダウン、プライベートでもビジネスでも合うシュッとしたシルエット、高い収納力。
僕が持っているアウターの中では昨年末の買って良かったモノランキング5位のコーデュロイビッグコートと並んでお気に入りのアウターになりました。
コーデュロイビッグコートは防寒性がほとんど無いので、寒い日とあまり寒くない日で使い分けしようかなと思っています。
また、今年はもう厳冬期が終わりつつあるので冬用アウターはたたき売り状態になっており、上に載せたアダムエロペの公式オンラインショッピングサイトやAmazon、楽天では販売価格が半額になっています。
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今年着れる期間はもう長くはないですが、それでも興味がある方は是非購入してみるか、実際にアダムエロペの店舗に行って実物に袖を通してみては如何でしょうか。
ちなみに、僕みたいなデブが店員から勧められたのはMサイズでした。
それだけ元々このモンスターパーカーはビッグシルエットでデカいです。
サイズ感難しいので僕は実物を見ることをオススメします。
それでは。