2つの国を股に掛ける担々麺
武蔵小杉で仕事をしつつ、空いた時間にブログ書くブログ管理人の石谷玲( @R_I )です。
昨今、武蔵小杉の急激な都市化が話題になることが結構あります。
タワーマンションがばんばん建ちましたし、今でも東急武蔵小杉駅周辺では再開発の工事が進んでいて、街の表情がほんの数ヶ月前とはガラッと変わってきています。
そんな東急武蔵小杉駅近辺には未だに下町の風情を漂わせるところもあったりします。
仕事終わりにぶらっとこの周辺を散歩していた僕は、昔一度だけ入った、地元の中華料理屋といった感じのお店の入口に飾られていた、ある商品サンプルに目を奪われてしまいました。
そして、僕はそのままそのお店の門を潜ることに。
とんでもない麺に出会いましたよ。
場所はイトーヨーカドー武蔵小杉駅前の向かい。
中国料理一番さんです。
古い物と新しい物が混在する時間縦断的な街・武蔵小杉で、中華料理とイタリアンの空間横断的な化学反応を知ることになったのです。
SPONSORED LINK
「中国料理一番」のトマトチーズ担々麺
中国料理一番の場所
場所は東急武蔵小杉駅の西側、「裏側」と言う言い方はあまり好きではないですが、比較的昔ながらの風情の残るエリアにあります。
昔からあった方のイトーヨーカドー(今はグランツリー武蔵小杉というセブン&アイグループの商業施設が同じ武蔵小杉にあります)の向かい側にある、中華料理店です。
紙エプロンの気遣い
僕が注文したトマトチーズ担々麺の紹介に移る前に。
コップとともに置かれた何やら黒い物。
不織布の紙エプロンでした(材質が不織布のものも紙エプロンと言うのかな?)。
汁が飛びやすい担々麺なので、この気遣いは嬉しいですね。
これがトマトチーズ担々麺
僕が注文したトマトチーズ担々麺がやってきました。
綺麗なトマト色のスープです。
具材はフライドオニオン、刻んだ白ネギ、青梗菜、肉味噌、そして掻き卵状の卵。
よくよく見ると細かく刻まれた椎茸や筍も入ってましたが、これはおそらく肉味噌だと思います。
担々麺の旨味とトマト・チーズの旨味の相乗作用が素晴らしいスープ
ラーメン有名店に「太陽のトマト麺」と言うお店があります。
そこで供されるラーメンがトマトスープでイタリアンのスープスパゲッティーのように食べられるトマト麺です。
僕も何度か頂いており、好きなラーメン屋の一つです。
このメニューを見た時、どうしてもそれを思い出さずにはいられませんでした。
だからこそこれは絶対に美味しいはずと確信できた訳ですが。
このトマトチーズ担々麺のスープをひとくち頂いた時、確かに太陽のトマト麺で食べた時と同様、トマトの旨味が口いっぱいに広がって美味しいなと感じました。
ところがこのスープはどうもそこから先がある。
トマトの旨味だけではない何かがあるように思えました。
このトマトスープの影に隠れたスープベースは何だ。
と、そこで先ほどの肉味噌の椎茸や筍、この料理の名前「トマトチーズ担々麺」を思い出したのでした。
これは担々麺だったんだ!
担々麺の甘くまろやかな旨味が、自己主張の強いトマトスープの裏でもしっかりと効いていたんだ!
担々麺の旨味とトマト・チーズの旨味との相乗作用。
担々麺の肉味噌の挽肉にはイノシン酸、干し椎茸にはグアニル酸。
トマトとチーズにはグルタミン酸。
勿論担々麺の調味料の醤油や味噌にもグルタミン酸が含まれています。
ああ、そりゃ美味いよ。
勝利の方程式じゃないか。
それを念頭に入れてスープを飲んでみると、味の奥深さに感嘆してしまいました。
そんなギルティなスープをたっぷり含ませた掻き卵なんて最高じゃないか!
自然と笑みがこぼれてる自分に気付きました。
はい、この時、僕はブログにこのトマトチーズ担々麺の記事を書こうと決意した訳です。
これは食べなきゃ損だよ!
スープを邪魔しない中華麺
スープの話ばかりしましたが、スープを邪魔せず適度に絡む中華麺はベストマッチかも知れません。
ラーメン二郎のような極太のゴワゴワ麺だと小麦の味と麺の固さが気になってスープを堪能できないかも知れません。
ただでさえ粘度の高いスープなので、インスタントラーメンのような縮れ麺だとスープが絡みすぎて食べづらい。
茹で加減は抜群なので、終始美味しく頂けました。
やっぱりこの麺のベストフレンドはこれだよね。
麺を全て平らげようとしていた頃、僕はあるものを探して菜譜(メニュー)を手に取っていました。
この麺には、アイツが一番合うはず。
餃子でも焼売でも春巻でも炒飯でもない。
半ライス。
言葉なんか、要らない。
優勝。
SPONSORED LINK
武蔵小杉の担々麺ではトマトチーズ担々麺が一番かも。
武蔵小杉は再開発のラッシュで新しいお店がたくさんできました。
その中にあって、昔の姿を保ち続けているこのお店でこのような革新的な料理が誕生しているのは驚愕の事実でした。
変わらないように見えて、絶えず進化している。
色んな国の人が仕事をしている武蔵小杉で、ひとつの固定観念に縛られない料理が生まれる。
武蔵小杉とはそういう街なのかも知れません。
ここ武蔵小杉で僕が食べた担々麺の中では、このお店のトマトチーズ担々麺が一番かも知れません。
それくらい美味しい料理でした。
是非、武蔵小杉に遊びに来た際は、この中国料理一番さんに立ち寄ってみて下さい。
最後に、再開発によってこの味が楽しめなくなるようなことにならないことを、僕は祈っています。
それでは。
武蔵小杉グルメの記事一覧
僕が勤務する街・武蔵小杉は、急激な都市化で様々なお店が開店しました。
一方で、昔と変わらない姿を残す地域も武蔵小杉にはあります。
そんな武蔵小杉で、僕が仕事の昼休み、または仕事終わりに食べに行ったお店で「これは絶対にオススメしたい!」と思ったお店だけをブログでご紹介します。