相変わらず巻末のエッセイ、石田衣良が書いてるんだとしみじみ思う一方、カンニング事件で受験生が逮捕されること、外務大臣がわずかな献金で辞任したり、一部の八百長騒ぎで本場所がなくなったり大相撲の存亡が語られることを「大人の良識」に反していると書いていた。海老蔵事件も彼は被害者のはず、騒ぎ立てたマスコミは国民が関心なければ動かない、つまり悪いのは国民一人一人だ、大人として恥ずかしい事だと。
じゃあ吉良上野介の老いぼれを47人で寄ってたかって奇襲し殺害する事件が加害者側の美談として語られている現実をどう説明するの?石田衣良的に言うと「R25以上の大人なら恥ずべきこと」なんじゃないのかな?
あと「海老蔵伝説」についても石田衣良的には「おもしろおかしく」「つくりあげられ」たものらしい。確かにその一つである赤星と鳥谷の話は関西人らしく綺麗なオチが付いているが、それ自体が「つくりあげられ」たモノなのかは確認したのかなあ。
ちょっと感情に走りすぎたエッセイになってしまった感が否めない。息苦しい文章だなと思った。
久し振りにR25を手に取ってみた
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