色んな意味でおかしいイベント
参戦中のスーパーGTのGTカー実物が普通に会場内に置かれてて自由に写真撮影できたり、スーパーGTの会場では遠い存在のレースクイーン、レーシングミクサポーターズが普通に目の前を歩いてたり。普通に歩いてると言えば人気アニソンシンガーであるJAM Projectの影山ヒロノブさんが会場に居てレースに参加してたり、元F-1ドライバーで現在自転車チームteam UKYOの監督を務める片山右京さん水の掛け合いをしてしまう。人気漫画家の方やイラストレーターの方とも一緒にサーキットで走れてしまう。
そんなおかしいイベントあるわけ無いでしょう?実はあるんです。それが本日開催の第7回GSRカップなのです。
GSRカップとは
アニソンを聴きながら自転車で走って、メシを食って、また走る!
速さや勝負を競うのではなく、「キャラクターとスポーツが好き」な人が参加して楽しめるイベントです!
というわけで、キャラクターとスポーツが好きな人の祭典がこのGSRカップなのです。主催はスーパーGTに初音ミクプロジェクトで参戦しているグッドスマイルレーシング(GSR)。GSRはキャラクターサイクルジャージ(俗に言う痛ジャージ)のアパレル事業も展開しています。一人ではなくみんなで自転車に乗って走る楽しさと、自転車とキャラクタージャージの親和性を教えてくれる、敷居の低い楽しいサイクルイベントだと思います。
GSRカップにはどんな種目があるの?
毎回少しずつ種目やレギュレーションが変わっています。今日の第7回GSRカップでの種目はこんな感じ。
- 5時間耐久(ソロ、ペア男子、ペア女子、ペア男女、チーム男子、チーム男女、エンジョイ)
- 2時間耐久(ソロ男子、ソロ女子、ペア男子、ペア女子、ペア男女)
- 3時間耐久(ソロ男子、ソロ女子、ペア男子、ペア女子、ペア男女、チーム男子、チーム女子、チーム男女)
- クリテリウム(男子8周、男子4周、女子4周)
- タイムトライアル(男子、女子)
まず、耐久(エンデューロ)とは、決められた人数で所定の時間を何周回するかを競うレースです。クリテリウムは、所定の周回での個人タイムレース。タイムトライアルは一斉スタートではなく一人ずつ所定時間おきにスタートし決められた距離での走破タイムを競うレースです。
ここでGSRカップならでは、の種目が5時間耐久エンジョイ。これは、5時間の耐久レース中、ピットレーンに専用ブースが設けられ、走者はブースに立ち寄り、所定のフードを完食することにより所定の周回数が加算されるというボーナスがあるのです。今回の加算ボーナスはこんな感じ。
- うまい棒:3本完食で1周加算
- あずきバー:1本完食で2周加算
- 新幹線アイス:1個完食で3周加算
どれもレース中に食すには一癖も二癖もあるフードです。うまい棒なんていつもは美味しいコーンパフスナックですが、レース中であればコーンパフを砕いた粉でむせそうですし、水分が足りなくなってしまいます。あずきバーは硬くて硬くて完食は大変。私のような超知覚過敏な人間には鬼門です。新幹線アイスはどうにかして溶かさないとスプーンがアイスに突き刺さりません。それでも走るのが苦手な人でもここでボーナスを稼ぐことが可能で、よりGSRカップのハードルを下げ、親しみやすくしている種目だと思います。
僕は今回、この5時間耐久エンジョイに5人のチームでエントリーして挑みます。
袖ケ浦フォレストレースウェイへGo!と思ったら
同行者に朝6時に立川で拾ってもらい、ロードバイクと道具一式を積み込んで会場の袖ケ浦フォレストレースウェイへ向かい…首都高渋滞キター!渋滞抜けてアクアライン…の入口でも渋滞だー!なかなか進まず到着は大幅に遅れてしまいました。着いた時には朝からやっているタイムトライアルは既に終了、クリテリウムがスタートした辺りでした。もう少し早めに出るべきだったか…。
会場は快晴、良いお天気で若干吹く風が心地よかったです。間違いなく、『この時は』走りやすい素晴らしい環境でした。
金網越しですが、ここを午後走行することになります。
朝から片山右京さんと水を掛け合う俺氏
会場内に何故か設置されている(それも今回が初めてでは無く何度目かからずっと)プールではしゃぐナイスガイ。私も水鉄砲(プール内に何個か浮いている)を持ってナイスガイに噴射します。
ナイスガイの正体は元F-1ドライバーでスーパーGTチームGSR&TeamUKYOおよび自転車チームTeamUKYOの監督も務める片山右京さんでした。右京さんは第1回GSRカップから参戦していて、第1回GSRカップの競技説明を聴きに行った時に、ふと横を見ると片山右京さんとグッドスマイルカンパニーの安藝社長が私のすぐ隣にいたのに驚いたこともありました。
右京さん本当に寛いでいらっしゃいます。その直後、右京さんは放水ホースを持ったミクサポさんに放水され、更にご乱心の(笑)ミクサポさんが天に向けて放水し始め、私も含むここの周囲にいた人は皆ミクサポさんのシャワーを浴びることになりました。ひとしきりはしゃいだ後で、手にしていたiPhoneを見て、あっ、防水ケースじゃない!と焦ったことを付け加えておきます(結構水掛かってしまいましたが大丈夫でした)。
僕、実はケレネキ以外の3人の顔と名前が一致しないのね(ボソッ)。
私のチームのピットの様子
今回の参戦ジャージは、チーム員であり、私の自転車仲間であるちばさんが企画して製作された魚肉ソーセージジャージ。前回のGSRカップでもこれで出走し、その時のMCを務めた栗村修さんからインタビューを受けたきっかけにもなったジャージでもあります。このジャージでの出走は3回目かな?
私のチームのピットにはこんなフードやドリンクが集まります。私も幾つか持ってくれば良かったなあ。
さて、5時間耐久エンジョイの結果は!
レース終わって24時間経過した今(9/10 17:00)になっても自チームのリザルトを知らない私です(笑)。なので参戦記だけ書きますと、チーム5人中の5番目で出走することになりました。5時間耐久スタートしても出番までまだ時間があるので、朝回れなかった挨拶回りに出かけ、一迅社のろんぐらいだぁす!編集いしこうさんやサイン中の三宅先生(いつもの光景)、メカニックブースでよーーーーうやくマシンチェックが終わり(朝から大行列で、一度挨拶行くのを断念している)一息ついてるY's Road新宿本店のmattsさんらに挨拶。ニトロプラスのきんりきまんとう先生にお会いしたので挨拶したりお世話になっている北京料理双龍の面々とも挨拶し走り終わったら双龍さんのBBQでご馳走になる約束をしてピットに戻ります。
ピットに戻ったころには4人目が発走していったばかりということでマシンやアイウェア、ヘルメット、グローブの準備をして出番を待ちます。そして交代を受けタグを足首に巻き付け出走!…の直後にエンジョイのブースがあるのでそこに寄って新幹線アイスを頼みます。新幹線アイス、既に半ば溶けてしまっており、こりゃ楽勝か!と思いきやなかなか喉を通りません。プレミアムアイスなので乳脂肪分多めなのです。かき氷を食べた時のような頭にキーンと来る感触もありました。意外と苦戦。おそらく2,3分くらいかけて完食したと思います。
リスタートしてホームストレートを抜けると1コーナーから2コーナーまで最初の登りが待っています。がっちりギアを落として回すことを意識します。ぬるいスロープであることには変わりは無いのですが、ある程度のタイムを意識して突入するとやはりそれなりに踏まないといけません。2コーナーから3コーナー、4コーナーを曲がる辺りまでが下り坂。最初しっかり踏んで推進力を付けたらあとは姿勢を低くして一気に下ります。しっかり身体を倒し車体を内側に倒してコーナリングします。4コーナーも怖がらずに車体を倒しましょう。4コーナーから5・6・7コーナーはまた登り。ブレーキングでは無く車体を倒してコーナーを抜けていればある程度スピードは残っているはず、ギア落とさず勢いのままに突破するのが正解と思います。私は助走が足りなかったので左右に車体揺らして踏みました。5・6・7コーナーから8コーナーはやや下り。気持ちよく走れる区間です。そのまま8コーナー、9コーナーを抜けて、最終コーナーがやや登り。ホームストレートに構える数多のカメラマンに良いところ見せたければここでヘタレる訳にはいかないのです。しかし私はそんなの関係ねぇとばかりにゆっくり登ってホームストレートに戻って行ったわけです。
事前にノルマを3、4周と決めてスタートした私ではありましたが、2周目終わってホームストレートに戻ると、取り敢えずは今回は3周で切り上げて、攻略法を検討した上で2回目に備えようと思い、「あと1周でピットに入る!」という合図をホームストレートにいるチームメイトに送ります。最後だしこの1周はもっと踏むか!と思って1コーナー曲がって思いっきり踏むと既に心臓の鼓動がレッドゾーン状態。ヒィヒィ言いながら踏むのを断念してあっさりギア落とします。それでもバクバクいう心臓のペースは落ちず、2コーナーから4コーナーまでの下りも一切踏めません。重力のままに「落ちる」という感覚。コーナリングは得意なので良いのですが、登りが致命的にダメ。心臓が身体にストップをかけているような感じです。それは最終コーナーで最高潮に達します。もう意識は軽く朦朧状態、やっと終わる…やっと自転車から降りられる…やっと…。
ふとホームストレートで私を待つ仲間達が手を縦に振ってます。ん?これは何?前回の周回で今回ピットに入ることを明言しているのに、手を縦に振っている。これは「もっと走れ!」ということ?とかなり困惑してしまいました。実際、ピットロードから外れるかどうかで数秒悩みました。悩みましたが、もう心臓バクバクで限界な事が何よりも重要なことだと思い、怒られても良いからピットに戻ることにしました。交代ゾーンでタグを渡し、ピットに戻ります。交代ゾーンからピットまでの遠い道のりももうフラフラです。ピットに着くなり倒れ込んでしまいました。心臓がヤバいので呼吸がヤバい。水を飲み水を飲み、水を飲む。この時の思い出はこれしかありません。2L持ってきた水があっさり無くなります。ある程度呼吸が落ち着いてきたかなと思って起き上がろうとすると、さらなる罠が私を待ち受けていました。それは激痛が脚に走ること。脚が攣っているのです。これのせいで体勢を入れ替えるのもしんどくなってしまいました。もう、アカン。
後から聞くと、「ピットレーン閉鎖まであと1分だから早く帰ってきて!」という合図だったようです。変な邪推をしてしまった自分を恥じたい。これで本当にピットレーンから外れて4周目に入ってしまったら、ピットレーン再開までの15分は交代できなかったようです。マジ怖い。
ピットに戻って、固形物を腹に蓄えられたら回復は早かったのでしょう。しかし、疲労困憊時全く胃に物を受け付けない体質のため、水と鴨川エナジーとチーム員のちばさんからもらったBCAAしか飲めなかったのです。行くと約束した双龍さんのBBQに顔を出せなかったのはこのためでしたし、大会が用意したおにぎりやフランクフルトにも一切手を付けていません。結局、今回の走行はこの1回目限りとなりました。
自転車乗り的には今回は失敗でした。
本当に何もできなかったなあという印象です。登りは極端にギアを落として脚を残し、下りで稼ぐというやり方もできたなあと思ってます。エンジョイなんだからエンジョイしないと。メダリスト等自前のアミノ酸なども持参していなかったのもミス。ちばさんのBCAAには救われました。メダリストは会場にもあったような気もしますが、事前に買っておけば良かったです。攣って動けないってそれすらもできないですからね。
今回の教訓は、
- 水は2Lじゃ足りない
- 可能な限りクーラーバッグで氷を持参する
- 氷以外にも、ヒヤロン等身体を冷やす物を用意する
- 回復系サプリ、特にBCAAを用意する
- ヘリノックスチェアかリッジレストを持ってくる(9/11追加)
- 頑張らない
- 絶対に、頑張らない
まあ、それでも、ツイッターでしか交流のない知り合いなどに会えるのは本当に嬉しい。この場でしか接点の無い人も多いですし、貴重なイベントだと思います。興味を持たれた方は、競技にエントリーしていない人でも入場券を買えば入場できますので、是非現地に来てこの空気を体感してみて下さい。
このイベントの帰りに茂原で素敵な小料理屋に行きましたが、その辺はまた別の話で。
最後に、私の写真撮っている方が居れば、下さい。
多分居ないと思いますが、5時間耐久の13:40~14:00頃走ってた、魚肉ソーセージジャージのデブの写真をうっかり撮ってしまっていた方がいらっしゃいましたら、ツイッターのアカウント(@R_I)でもメール宛て(connectrei148@gmail.com)でも構いませんので、写真下さい。宜しくお願いします。
初音ミクGTプロジェクト レーシングミク 2017 Ver. 1/1スケール ABS&PVC製 塗装済み完成品フィギュア
- 出版社/メーカー: グッドスマイルレーシング
- 発売日: 2018/07/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (1件) を見る
figma 初音ミクGTプロジェクト レーシングミク2016 TeamUKYO応援 ver. ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: Max Factory
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (2件) を見る