
2025年の夏、男は紙袋を携えながら決意した。 冬までに身体を絞る!
冬が始まった。
男はさらに体重が増えていた。
身体を絞るのだ!
ぼくが好きなドメブラのkolorというブランドのヘッドデザイナー阿部潤一氏が2025年の秋冬のシーズン(25AW)を以て一線を退くというリリースがありまして。最後のシーズンだからちょっと良さげなアイテムがあれば奮発して買いたい!と2025年の7月の25AWシーズン立ち上がりの日のkolor青山店の開店時間直後に訪問し、ガンガン試着させてもらってダブルジャケットとパンツのセットアップを購入した訳です。あんまりここでは言えないお値段で。
梅雨明け翌日に真冬用のジャケットとパンツを調達 (@ Kolor in 港区, 東京都) https://t.co/ptNCG162CU pic.twitter.com/gxgbWuL98S
— 石谷玲|いしやれい (@R_I) 2025年7月19日
購入した時点でもギリギリ履ける程度のサイズ感のパンツ、ダブルジャケットはかなり無理しないとボタンが止まらない。このセットアップを着こなすには身体を絞らないといけないのは明白。購入当時一念発起してダイエットを始め(ようとし)たのでした。
が、残念ながらその決意は実らず、実らせようとせず、まだ若葉の段階で根が腐ってしまった。
何故、石谷玲は、
痩せない?
痩せられないのか?
痩せたくないのか?
痩せる度胸もないのか?
あすけんの女、現る
12月も半ばに差し掛かった頃、まったく減らないどころか増え続ける体重に焦燥の念に駆られることになった。「ヤバいわよ!」。そんな時、ぼくの頭にひとつのアイデアが思いついた。あの女に託すべきなのでは。そう、若月の嫁ではなくあすけんの女である。ほんの少しでも暴食しようものなら泣いて分からせるあの白衣の女である。白い悪魔である。しかし、この半年何をやっても痩せられなかったぼくはあすけんの女に服従するしか方法がなかった。ビンス・マクマホンの前で跪いたジム・ロスのようにkiss my ass-kenを受け入れるしかなかったのである。
こうしてぼくのiPhoneにあすけんアプリが鎮座することになった。
あすけんの女はとても優しかった。ニコニコ笑いながら「カロリーコントロールが完璧ですね」とか宣ってくる。気付くとちょいと体重が減っている。当然豚はおだてられると木に登る。喰うモノはちょいと制限し、散歩で歩く歩数は少し増えた。大好物のカレーライスも我慢している。よっしゃ明日も頑張るぞとか思ってしまうのである。人は斯くも単純な生き物なのか。一般論として、詐欺師は出会った当初は優しいのである。人畜無害な顔で近付いてくるのである。そうして詐欺師はカモを籠絡していくのである。丸々太ったカモを鴨鍋にしていくのである。
いったいぼくは人なのか?豚なのか?カモなのか?
3週間が経ちました
そんなこんなであすけんを始めて3週間ほどが経過した。開始当時から3.8kg落ちたらしい。もちろん日によって上下するのでこの数字をそのまま信用する訳にはいかないのだが、1ヶ月も経たないのに目に見えて効果が出てきた。そういえば、脂肪とむくみで装着できなかった指輪が再び指を通るようになってきた。
あすけんの女、本当は良いヤツなのでは?

貴乃花の整体師ばりのマインドコントロールに支配されている気もしないでもない今日この頃であるが、頑張ってあの服が着られるように、頑張って10kgぐらい痩せる壮大な計画を進めていこうと密かに思っている。それくらい痩せられたら気兼ねなくカレーライスだって食べられるだろう。いったん口を付けると際限なく胃に収めたくなる魔性のカレーライスを。
その時はカレーライスの女になってくれよ、あすけんの女よ。