本当に有り難うございました。
夏コミ終了から既に3週間経ってしまっていますが、挨拶に来て下さった皆様、タイミング悪く挨拶できなかった方もいらっしゃいますが(特に何度も来て下さった信行さん本当にすみません)来て頂いた皆様本当にありがとうございました。
今回、新刊『ぶろキャン△』は部数絞ったせいもあるのですが、お陰様で早い時間に完売する運びとなりました。
これも、ひとえに僕のサークルを応援して下さった皆様のおかげです。
今回僕のサークルで導入しましたメタル賽銭箱焚き火台B-6君システムでしっかり売上金管理も万全でした。
本当にお賽銭を入れて下さった方もいらっしゃいました。
頂いた100円玉は本当の神社に奉納して、しっかりとお祈りして参りました(祈願内容は取り敢えず健康祈願とさせて貰いました)。
さて、夏コミ前から告知しておりました通り、今回の夏コミで僕の折りたたみ自転車サークル『沙杏院project.』はいったんお休みを頂くことに致しました。
今回のこの決断をするにあたり、このサークルや同人に対するスタンス、思いをちょっと整理したいと思います。
僕が『沙杏院project.』を仕舞う理由
アニメ聖地巡礼には折りたたみ自転車!が浸透
そもそもこのサークルを始めたきっかけは、折りたたみ自転車を使って鷲宮の街を走って色んなイベントに参加した結果、『アニメ聖地巡礼には折りたたみ自転車が一番では?』と思い立った事でした。
聖地巡礼イベントには街おこしを意図して発案されたイベントが多く、その場合、街中を巡礼客に巡ってもらい、街を知って貰ったり、色んな店を探訪して欲しいという目的があることが多いです。
つまり、何かを達成するには街中隅々まで訪れる必要があると言うことです。
スタンプラリー的な物もそうですし、らき☆すた聖地の鷲宮や幸手の場合、絵馬キーホルダー(鷲宮)や桜キーホルダー(幸手)を町内の商店の色んなところで1,2種類ずつ販売し、コンプリートするには沢山の店を回らなくてはいけないという試みもそうです。
ここで、沢山の人が同じ目的の下に移動する訳で、モタモタしていると駅から一番近い店から完売していく訳です。
また、このような街はあまり道が広い訳ではないことが多く、自動車での移動は機動性の面で難があることも多いです。
と言うところで活躍するのが自転車なのです。
現地で自転車に乗る、と考えて真っ先に思いつくのがレンタサイクル。
実際幸手市やガルパン聖地の大洗、おねティ聖地の木崎湖ではレンタサイクルを借りることができます。
しかし、レンタサイクルは先着順ですし、時間内に借りた場所へ返却しなくてはいけません。
レンタカー等と違い、幸手駅で借りて鷲宮駅で返すみたいなことができませんし時間的制約も考慮しなくてはいけなくなります。
また、レンタサイクルで借りられる自転車は俗に言うママチャリが多く、走り心地の悪い物が多いのは仕方ありません。
そこで、折りたたみ自転車を輪行して現地で乗るというやり方を推奨したかったのです。
輪行であれば時間的制約を気にする必要もありませんし、走り始める駅と走り終わる駅が同一である必要もありません。
鷲宮に行っていた頃は、鷲宮駅で輪行解除し、鷲宮神社にお参りをし、鷲宮の魚光さんでお弁当を買い、そこから幸手まで自走し、権現堂堤に遊びに行き、その後幸手の商店街を巡って最後は幸手から南下して杉戸まで行き、フライングガーデンで爆弾ハンバーグを食べるかるーぱん(閉店)でパスタを食べて、真っ暗になった杉戸高野台駅から輪行して帰ると言うことをよくやっていました。
また、らき☆すた第3の聖地である春日部駅で下車し輪行解除し、次走で幸手→鷲宮と行き、加須の珈琲屋OBででっかいクリームソーダやホットサンドを食べてから最後は栗橋駅まで走り、輪行して帰ると言うこともやってました。
加須の珈琲屋OBの飲み物はこういう巨大な器に入って出てくるので見た目にも楽しかったし、自走の疲れを癒やすには最適の場所でした。
まあこれは完全に聖地巡礼とは別個の趣味で、自転車乗りならではの楽しみでもありました。
こういったレンタサイクルでは不可能な自由なサイクリングが楽しめるのが折りたたみ自転車輪行の楽しさでした。
これを強くアニメ聖地巡礼客には勧めたかったのです。
その後、ガルパンで大洗がアニメ聖地として認識され始めました。
僕もブロンプトンを輪行して、聖地として認識され始めた初期の頃から大洗で乗り続けていました。
そしたら大洗にどんどん折りたたみ自転車が増え始めたのです。
高価だからと敬遠されがちなブロンプトンが何台も走っていたり、ブロンプトンの前に僕が乗っていたキャリーミー、三角形のフレームが独特なストライダなど、小径車のお祭りじゃないと一同に会することがないような折りたたみ自転車を街中で多数見かけるようになりました。
僕が昔書いた『ガールズ&ブロンプトン』でも書きましたが、大洗は街が広く、北の端に近いアクアワールドから、だいたい南側の端でよく行くであろう潮騒の湯まで、道なりにおよそ6kmあります。
大洗磯前神社からアクアワールドまででも2.5kmくらいあります。
そんな距離を歩いて移動するのは非常に骨が折れます。
しかも往復しなきゃいけないと思うと、嫌になってしまいます。
自動車は駐める場所に困ります。
そこで、やはり大洗の街を効率よく回るには自転車が一番だったのです。
そして、僕の本の影響ではないと思いますが、大洗の街が折りたたみ自転車のメッカになった訳です。
その光景を見て、僕の本で『アニメ聖地巡礼には折りたたみ自転車が一番』という思いを広く伝えたいという目的は果たされたのかなと感じました。
「強いオタク」がブロンプトン界を席巻
一方で、ロード乗りの方々にもブロンプトンを知って貰い、乗って貰いたいという思いもありました。
もう無くなりましたが、かぶきあげさんのブロンプトンパレサイミーティングの告知や100台近いブロンプトンが並ぶ光景をツイッターで拡散して、興味を持って貰おうとしたりしました。
声優の奥井ゆうこさんにもパレサイに来て頂き、ブロンプトンに乗って頂いたこともあります。
そもそも、ロードバイクと折りたたみ自転車は用途も被らないし、折りたたみ自転車は収納スペースもあまり必要としないので、セカンドバイクとしては最適だと主張してきました。
そんな2018年。
毎年僕が「世界にはバケモンがいる」と恐れている(笑)BWCことBrompton World Championshipというイベントがあります。
ジャケット着用という変なドレスコードのあるレースイベントなのですが、今年はロードやシクロで名前を知っている、なべじるさんとすくみずさんという二人の「強いオタク」が日本予選を突破、さらに男子代表のすくみずさんが世界3位で表彰台に上るという日本人初の快挙を成し遂げました。
知っている人が世界の舞台に立っているというその光景に、心底嬉しく思い、そして、彼女らが走ることでブロンプトンのイメージや認知度が(特にオタク自転車界で)急激に向上していくのを肌で感じ、僕がやれることはもう無くなったかなと思い始めました。
また、僕の前回の同人誌は輪行袋の紹介本『りんこうぶくろフレンズ』でしたが、今回のBWCですくみずさんがイケアのDIMPA(りんこうぶくろフレンズでも紹介した、ブロンプトン乗りにはおなじみのイケア袋)にプラダンを敷いて飛行機輪行したというエピソードを知って、僕よりもずっと高度な輪行テクニックを駆使するすくみずさんに脱帽したことも、僕がやれることはもう無くなったかなと思い始めた理由のひとつです。
仕事が多忙になり、時間を取りづらくなった
これは僕のブログの記事の件数にも現れてるのですが、夏前辺りから本職が非常に多忙になってしまいまして、趣味に充てる時間がかなり減ってしまいました。
ロードバイクやブロンプトンに乗る時間も、今年はかなり減りました。
このため、あまり多趣味であっても継続的に活動できないのであれば、削らざるを得ないものも出てくるのはやむを得ないと考えました。
色々考えた結果、同人誌製作に充てる時間をまずは削ってみようという事になりました。
ただ、僕は、「時間は作る物」という考えにも賛同していて、あまりこれを理由にはしたくない思いもあります。
僕が『沙杏院project.』を仕舞いたくなかった理由
同人イベント参加が20代後半から10年近い僕のライフスタイルでしたので、結構葛藤があったのは事実ですし、今でも本当に良かったのか悩むこともあります。
直接色んな方とお会いして話がしたい
これは僕の知人友人である熊本のTOMOKABANのカバ子さんらに話したことでもあるんですが、僕は同人誌即売会という場が好きです。
同人誌の頒布という活動を通して、うちのサークルにお越し頂いた方と色んな話をして交流を築くのが、とても楽しくて仕方ないです。
言わば、僕にとっては同人誌即売会はオフ会なのです。
この体験は、DL販売や書店卸、ましてやブログでは絶対にできないことです。
なのでこの場を退くことには非常に抵抗があります。
本音を言うと、他の方の同人誌に寄稿したりお手伝いで売り子をやったりするのは僕は全然構わないと思っています。
なので、どなたか僕をスカウトして下さい(笑)。
活動の成果を形(同人誌)に残したい
同人誌ってデータ販売のデータとは違って、物理的に形になる物です。
僕はそれを自分の力で作ることに意義を感じます。
出版社が本屋に並べる書籍に準じた物を自分自身の力で作ることができるんです。
これって凄いことだと思いませんか?
僕が作る同人誌は非常に拙い物で、出版社の書籍には遠く及ばず、出版社の書籍と同じように並べてもおそらく手にとって貰える可能性は低いと思います。
ですが、形の上でそれと同じ本という形に自分の情熱を落とし込めた成果と実感は、自分にとっては非常に大きいと思います。
初めて同人誌を自分で作った時、特に印刷所に発注し、当日オフセット印刷され製本された自分の同人誌と、段ボールを開けて対面した時の喜びを僕は忘れません。
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後ろ髪を引かれる思いですが
感情のままにキーを叩いたら、この記事の文字数、ここの時点で既に4,000文字を超えています。
それだけ僕は折りたたみ自転車に対して、同人に対して思うところや話したいことが多いと言うことでもあるのでしょう。
まだまだ書き足りないこともあるような気がしてます。
それが分かったら加筆修正するかもしれません。
取り敢えず、折りたたみ自転車個人サークル『沙杏院project.』としての活動は今回で終わりです。
今年の冬コミの申込はしていませんし、申込書セットも買いませんでした。
ですが、先ほども書きましたが、他の方の同人誌に寄稿したりお手伝いで売り子をやったりするのは僕は全然問題無いと思っていますので、もし何かあれば気軽に声を掛けて頂ければ幸いです。
また、僕自身の思うところや新しい自転車のパーツやキャンペーンの情報、さらに自転車趣味だけではなく食べたものや他の趣味のことなども全部、僕はこのブログに書いてこの世界に跡を残していくつもりです。
流行廃り関係なく、僕自身が興味を持った物全てを、僕はこのブログのテーマにしていくつもりです。
僕の好きな物だけを、僕が僕のことばで紹介しお伝えしていくつもりです。
ですので、是非このブログを読者登録したりブックマークしたりして、定期的に見に来て下さい。
当面はこのブログを活動拠点として、僕の名刺代わりの『僕のメディア』として活用していくつもりです。
今まで『沙杏院project.』を応援して下さった皆様、是非、僕のメディアであるこの『架空自転車旅行社「ひとつな」』も応援して下さると幸いです。
長々と読みにくいエントリになってしまいましたが、今回はここまでです。
石谷さんの同人活動まとめ
2018年夏コミでいったん個人サークルとしての活動は一区切りとしましたが、ここまでの活動を振り返る意味で過去の記事をまとめました。
こちらも見ていって頂けると幸せです。