特製樺太丼を求めて川崎へ。
仕事が終わった後、おなかがすいた私はJR南武線で川崎まで行きまして、アーケードの向こうにある蒙古タンメン中本に向かったのでした。
お目当ては蒙古タンメンでも北極ラーメンでもなく、特製樺太丼。この特製樺太丼、要は麻婆丼なのですが、通常蒙古タンメンに使う麻婆豆腐ではなく、この丼のために1から作った麻婆豆腐が上に乗るものなのです。しかも、「樺太丼」と「特製樺太丼」がまた別物で、特製樺太丼は具が豪華。もともと樺太丼の麻婆豆腐は普通の麻婆豆腐よりも辛く仕上げてある物なのですが、特製樺太丼の麻婆豆腐は更に樺太丼の麻婆豆腐に肉やタケノコなどが入り、食感が良く旨味も強い、スペシャルなメニューなのです。
- 特製樺太丼を求めて川崎へ。
- お店が混んでて、少し勘違いしていたというか何というか。
- 着丼。ああああああああああああああ!!!!!!
- (2017/10/26追記)『樺太丼』と『特製樺太丼』って何が違うの?
- (2018/1/24追記)久し振りに中本川崎店で特製樺太丼チャレンジ!特製樺太丼は『期間限定』ではなく『店舗限定』です!
- 蒙古タンメン中本の記事一覧
お店が混んでて、少し勘違いしていたというか何というか。
お店に入ると既に行列が。流石人気のあるラーメン屋という感じです。2015年の6月に川崎店が開店したそうですが、開店直後からこの行列ができていたそうです。しばらく並んだ後に券売機で食券を買ってスタッフの兄ちゃんに渡します。その時に、こんなことを呟いた記憶があります。
「中盛り2辛で」
受け取った兄ちゃんはこう言いました。
「辛さ2倍で良いですか?」
私「ハイ」
たぶん私、何処か別の中華料理屋と勘違いしていたんだと思います。私は辛いのが好きなので、辛口で、とか激辛で、と注文することが多く、量も普通盛りだと物足りないので中盛りとか頼むことが多いんです。そんな感覚でここで口から出てしまったんだと思います。
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着丼。ああああああああああああああ!!!!!!
来たのがこれです。
おかしい。ここで何度も特製樺太丼は食べているのに、明らかに今回量が多すぎる。何だ、たまたま今日当たった調理師が盛ってくれてるのか?まあいいや、有難く頂くことにしましょう。いただきます!
ああ、やっぱり肉の旨味が出てる。旨…てか辛い。んん?特製樺太丼ってこんなに辛かったっけ?いつもは平気な顔をして食べるのですが今日はかなりキてます。んんん?おかしいぞ?何か今日はおかしいぞ!?
私がここに来ると毎回ツイッターに写真を載せるので、ツイッターで前回来た時のツイートを探します。最後に来たのは3か月前みたいですね。
蒙古タンメン中本川崎店の特製樺太丼の中辛並盛。蒙古タンメンの麻婆豆腐は出来合いのものをかけるだけだけど、樺太丼の麻婆豆腐は辛さの注文を受けて1から作る。豚肉や筍も入って普通の麻婆豆腐にはない旨味が強く出た麻婆豆腐が楽しめる。なお並盛で普通の食べ物屋の大盛りくらいのご飯量。 pic.twitter.com/ySAxGl6Xu0
— 石谷玲|いしやれい (@R_I) 2016年9月28日
しまったああ!!!いつも食べてるの、中辛並盛やんけ!中辛しか食べてなかった人間がいきなり辛さ2倍とかアカンやん!しかも何気に量も並盛から中盛りにボリュームアップしてる!だから麻婆豆腐がなみなみ盛られて出てきたのか!完全に失念してた!
蒙古タンメン中本では、辛さの度合いを示す単位があります。一番オーソドックスな蒙古タンメンは辛さ5、真っ赤なスープが特徴的な北極ラーメンが辛さ9、最凶メニューである冷やし味噌ラーメンが辛さ10です。どうでもいいですけど、この中本のレギュラーメニューで一番辛いのが「冷やし味噌ラーメン」って、完全に罠ですよね。特製樺太丼は辛さ8となっています。つまり、北極ラーメンの次に辛いメニューが特製樺太丼なのです。そんな特製樺太丼に対して私は辛さ2倍にしてしまったんです。もう、笑うしかない。いや、喰うしかない。
結構時間をかけながらも辛いもの好きの意地で見事完食してみせました。量もさることながら、やはり辛さがしんどかったです。紅く滲み出る辣油が本当に辛いんです。それでもベースの特製樺太丼の麻婆豆腐が旨いのでレンゲを進めることができました。このメニュー、私みたいにトチ狂ったりしなければ実に美味なメニューなのです。
ごちそうさまでした。もう二度と辛さ2倍なんて頼まないよ。多分だけど。
でも美味しかったから特製樺太丼はまたリピートします。絶対。
(2017/10/26追記)『樺太丼』と『特製樺太丼』って何が違うの?
私が愛してやまない特製樺太丼ですが、実は蒙古タンメン中本には『樺太丼』というメニューもあります。しかもこちらの樺太丼の方が元から存在したメニューなのです。しかし、現在では樺太丼の販売店舗は上板橋の本店、御徒町店、大宮店、亀戸店、秋津店、草加店の6店舗に限られるレアなメニューになってしまいました。
それでは、その樺太丼を実際に食べてみて、特製樺太丼とどう違うのかを検証してみたいと思います。
今回訪れたのはここ、御徒町店。結構並んでます。
樺太丼は720円。ちなみに特製樺太丼は770円です。さあ、中本の中でも結構辛い部類に入る樺太丼、いざ勝負!
うお、紅さが違う。これは本当に唐辛子の紅だ。この記事の上の方の特製樺太丼の写真と見比べてみて下さい。ガチの色ですよ、これ。唐辛子と調味料とニンニクと豆腐とネギ、ご飯の上に載るのは、ただこれだけ。旨味を彩る豚肉も、食感に華やかさを加える筍もここにはありません。ひたすらに辛く旨い豆腐をご飯に乗せて喰うのです。着丼した瞬間にゴングは鳴らされました。
余計な具が無いので純粋に唐辛子の辛さと豆腐の甘さ、そして調味料とニンニクの旨味を追求することになります。すごいです。辛いです。ビックリするほど辛いです。2口3口目には胃が悲鳴を上げます。口に含んだ麻婆豆腐のザラザラとした一味唐辛子の粒子感。まさに、蒙古タンメン中本の「辛旨」をとことん煮詰めて凝縮したような謎のペーストを食べているようです。ある意味蒙古タンメン中本の神髄を味わっているような気にすらなれました。
もうこの段階まで来ると吹き出す汗が止まらなくなります。エンジンが止まりません。いや、止まった段階でもう再始動できなくなりそうです。止まるんじゃねぇぞ…。黙ってレンゲを動かして溶岩のような樺太丼を少しずつ口に運びます。特製樺太丼を食べてる時はこんな気持ちにはなりませんでした。特製樺太丼はこの樺太丼から派生したメニューですが、もはや別物なのかも知れません。
そして…完食!ヒリヒリする唇に冷たいコップを着けてお冷やを飲みつつ、素晴らしい達成感にしばし浸っていました。北極ラーメンもこの記事の上の方の辛さ2倍の特製樺太丼も食べていますが、ここまでのカタルシスは得られませんでした。包まれる幸福感のためか、完食後の丼の写真を撮ることすら忘れてしまうくらいです。純度100%の「中本」を胃袋に納められる喜び。これはこの樺太丼を食べる人だけの特権なのかも知れません。
皆さんも是非、ノーマルの樺太丼、試してみては如何でしょうか。
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(2018/1/24追記)久し振りに中本川崎店で特製樺太丼チャレンジ!特製樺太丼は『期間限定』ではなく『店舗限定』です!
川崎店では一年中特製樺太丼を食べることができます。
久し振りにやって参りました川崎駅!心躍るあの紅い紅いあくま特製樺太丼を食す日がやってきました。考えるだけでもよだれが出てきてしまいます。
そう言えば、ここ数ヶ月で私の大好きな特製樺太丼を食べたよ!というブログ記事が増えてきたように思います。しかし、このメニュー、ひとつ結構多くの人が勘違いされてることがあるようです。
特製樺太丼は『期間限定』メニューではなく『店舗限定』メニューです!
これは声を大にして言いたい!
現在、特製樺太丼をレギュラーメニューにしているお店は12店舗あります。
- 上板橋本店
- 西池袋店
- 東池袋店
- 新宿店
- 目黒店
- 高田馬場店
- 御徒町店
- 吉祥寺店
- 大宮店
- 川崎店
- 船橋店
- 秋津店
この12店舗では曜日も時間も季節も関係なく特製樺太丼が食べられるのです!
なお、ここに入っていない亀戸店は2018年1月の期間限定として水曜日のみ食べることができます。そう言えば数年前、渋谷店が平日夕方限定で特製樺太丼を振る舞っていたこともありました。
お近くの中本で特製樺太丼が食べられない方は是非この上記の12店舗に行ってみて下さい。店舗や調理人によっても少しずつ味の異なる特製樺太丼がきっと食べられることでしょう。
今回は400g中辛!
食券を買い、店員さんに渡すと、「特製樺太丼、如何致しましょう!」と尋ねられます。これはラーメン二郎で言うところの「ニンニク入れますか?」と同じ。ここで量と辛さを決めます。量は、
- 200g
- 300g
- 400g
から選ぶことができます。また、辛さは、
- 小辛
- 中辛
- 大辛
から選ぶことができます。でもこの記事の上の方に書いたとおり、ここに書いてない「辛さ2倍」などの注文もできます。激辛ファイターはお試しを。
今回は、お腹すいてたこともあり400gの中辛で勝負しましょう!大辛でも良かったけど、今お腹壊すと大変なことになるんで*1お手柔らかに…
着丼!
注文してから4,5分ほど。そう待たずに丼がやってきました!
いつ見ても美味しそうな特製樺太丼!中辛だと唐辛子の量もそれほど多くないので全体的に紅さよりは白い豆腐の混じったオレンジ色の器に見えます。この記事でも採り上げた御徒町店の特製の付かない樺太丼、うっかり頼んだ辛さ2倍の特製樺太丼、明らかに紅いですよね…。それに比べたら見た目にも実際食べてみても全然辛さは少ないです。辛いのが得意ではない人にも是非食べて貰いたい丼です。
400gの量はこの丼で8~9分目くらい
辛さは良いとして、量はどうでしょうか。乗っている樺太麻婆をちょっと払ってみると、
おや?もうご飯が見えてきました。この段階で見えるってことは、このラインまでぎっしりご飯が詰まってるってことですよね…。試しにボーリング工事(垂直にご飯を掘る)してみましょう。
丼の底面から7,8cmはあるかな?もっとあるかな?結構ご飯の層が厚いです。さすが400g。食べ応えがあります。この丼だと8分目は確実にあります。9分目くらいあるでしょうか。これだけ沢山食べられて770円(税込み)は確実に安い!
既にご紹介したとおり、味は最高!
もう何度も書いているのでご存じだとは思いますが、中本の他のメニューの麻婆豆腐にはない、豚肉と筍が加えられ、食感も旨味も増しているのがこの特製樺太丼です。
豚肉の旨味と豆腐の甘さが辛い唐辛子と相まって、辛いだけではない美味しさを生んでくれます。だからこそあの400gという重量級のご飯も、
キツいキツいと思うことなくあっさりと胃に収まってしまうのです。
ご馳走様でした!
特製樺太丼はやっぱり私の中での中本ファーストチョイス!
何ヶ月ぶりかに特製樺太丼食べましたが、やっぱり美味しかったです。今回、隣に座った人も特製樺太丼を注文していました。以前は私しか食べてなかったマイナーメニューでしたが、最初にも書いたとおり特製樺太丼を食べた!というブログでの報告もよく見かけるようになりましたし、徐々に愛好者が増えていっているのかも知れません。『店舗限定』『期間限定』と言わず、全店舗でいつでも食べられるメニューになると良いなあと、心から思っています。
それでは今回はこれで!
蒙古タンメン中本の記事一覧
私、蒙古タンメン中本は割と好きなのでよく行ってます。
お時間あればこちらの記事もどうぞ!
*1:この翌日(2018年1月25日)、最低気温-10℃という首都圏大寒波の予想天気でした