FC東京時代からしか知りませんが、確かに当時から嫌なプレーヤーだなと思ってましたが、日本人がインテルのユニを着て、セリエAの舞台でゴールを決めるようになるとは思いも寄りませんでした。ちょうどこの時の対戦チーム、ジェノアに三浦知良が移籍したのが17年前。バレージとセリエA初戦でヘディングで激突し負傷、その後サンプドリア戦でゴールを奪っただけで日本人のセリアA挑戦は幕を閉じてしまいました。ブラジルで活躍できたカズでさえ世界最高峰リーグ、セリエAではこの程度、日本人はどれだけ頑張ってもこれくらいしか出来ないんだと当時は思ってました。また、カズを超えるアビリティの選手は日本人では出てこないとも思ってました。
時は経ち、黄金世代、そして中田英寿の時代がやってきました。高い理想と独創性を持つ中田のプレーに歓喜し、名門ASローマや古豪フィオレンティーナに移籍した時は「日本人もビッグ7に入って司令塔として活躍できるんだなあ」と嬉しく思ったものです。とは言え、ローマはトッティもいたことで強かったですがフィオレンティーナは一旦チーム崩壊していて落ち目でしたし、本当の強豪、セリエAにおける三強、ACミラン、ユーヴェ、インテルなんかには日本人は入れないとその時でも思っていました。
長友も最初はFC東京からセリエA昇格組のチェゼーナへの移籍でした。チェゼーナ辺りなら長友でもやれるはず、頑張って揉まれてきて欲しいなあなんて思っていたら、インテル公式サイトで長友の写真付きの記事がTOPに。そしてあれよあれよという間にインテルに移籍。逆サイドにはマイコンが居て他にも世界のトップクラスの選手がスタメンにひしめき合っている中に長友の文字があって、しばらく目を疑っていました。こんなのキャプテン翼の世界じゃないか。
気付いたら、長友が、日本人がインテルで点を取る時代になっていました。
カズに始まる17年の歴史の重み、良い意味で日本人らしくない長友(本田もだけど)が起こした奇跡。この喜びを少しでも長く感じていたいと私は強く思っています。
長友佑都の活躍を見ると
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