池上彰はどうしてニュースの解説が上手いのか - 新刊JPニュース
池上彰は昔っからニュースの解説記事を色んなところでやっていたので知っていました。ここ1年TVでも取り上げられてきて「ああ、池上彰は流石だな」と再確認しています(同じ事はWコロンにも言えるんだけどなあ。ナイツが注目され始めた頃から浅草演芸界のエースはWコロンとナイツだと認識していたわけで。今はロケット団もか)。
この記事読むと池上さんはこう仰っています。
池上さんは「そのニュースについて誰かに説明できるかどうか、考えてみる」ことが有効だと言います。そして、その上で自分がそのニュースについて「知らない」ということに気づくことが大切だと言うのです。
この考えは凄く賛同できます。私が学生時代、自分の勉強時間を削ってまで他人に勉強を教えると言ったことをやっていました。何故かというと、自分が他人に教えられる、理解して貰えるように教えることができると言うことが自分がそのことを本当に理解している、頭の中に叩き込めているということだと思っていたからです。他人に教えられない、教えているつもりでも理解して貰えていないことは結局自分でもよく分かっていない、用語を暗記して理解したつもりになっているだけなんです。
塾の講師や学校の先生は早く問題を解くために、「暗記しろ」ということがよくあります。でも物事には全て原理があり、原因と結果があります。つまりこういう事象が生まれるためにはその原因があり、その原因を一つ一つ突き詰めていくと、最後はごく簡単な原理に辿り着くはず。「ここの地域では特定の産業が栄えている。何故か」という地理の問題や、学問に限らず「博多ラーメンは替え玉というシステムがある。何で?」という些細なことまでロジカルに考えていくと実にシンプルな結論に辿り着くわけです。これを他人に説明できればいいわけです。
私の「お節介焼き勉強法」は高校の時の「他人に聞かずに自分で調べて勉強しろ」という高校教師のそれこそ要らんお世話で私に聞いてくる人が居なくなって結局進展が無くなってしまいましたが、この考え方は今でも変わっていません。理解するには、まず自分が理解しているかを理解しなければいけない。じゃあ他人に説明してみろ。それが一番てっとり早く理解できる方法だから。