さいたまに行ってきました。目的はウエストのうどんを食べるため。
九州以外の人にウエストを説明しておくと、うどんや焼肉、場所によっては中華やイタリアンの専門店が集合したレストラン街の形態をとっていて、その内うどん屋は24時間営業で単独の店舗を持っていたりするのです。麺は冷凍うどんを使い、つゆも至って普通。大学の時は、24時間営業なので夜中まで遊び、喰うものに困った時に行く程度の店で、別段気に入っていたわけじゃないのです。そんなウエストのうどんですが、昔を懐かしむ意味でも取り敢えず一度は食べておくかと思い、向かったわけです。わざわざ2時間半もかけて。
最寄り駅が埼玉新交通ニューシャトル今羽駅であるその店舗、大宮店は、駅を出てすぐの場所にありました。入って、天かすとネギがテーブルの上にあるのを見て、「ああ、これって久しく見てないな」と思いました。東京でこういうサービスはやっていないのです。大学時代はネギをじゃんじゃん入れて食べてました。それと一味と七味。残念ながら柚子胡椒は置いていませんでした。冷やし系のうどんの時はわさびよりも柚子胡椒を入れて食べるのが好きだったのです。
大学時代よく食べていた、肉うどんをオーダー。あと見ると無性に食べたくなる明太子ごはんも一緒に注文。出てきたうどんも明太子ごはんも至って普通。食べてみても普通。でも、よく考えたらこの「普通」と思える食事にこの二年半、ありつけなかったんだなあ。この普通の博多のつゆも東京では口にできない味。何の変哲もないこの明太子も、東京のスーパーとかで売っているものとは明らかに味が違う、福岡の明太子。普通。だけど、たまに食べたくなる味。もっと近くにあれば行くんだけどなあ。
というわけで、つゆの一滴も残さず完食いたしました。この、何とも言えない感触が九州人としてのアイデンティティが揺さぶられている証拠なんだろうなあ。
わざわざ2時間半もかけて
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